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豚肉

大阪 松屋町・玉造
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フレンチ

「ビストロ・ギャロ(フレンチ/谷六)」

 空堀の、ちょいとわかりにくいところにある店。外装は一階はビストロ風なんだけど、二階がなぜか和風のまま。ちょっとアンバランスがおもしろい。
 
 さて、食前酒代わりの泡を飲みながら、メニューを吟味する。全員が違うオーダーをする場合、同業者とかライターとかの偵察部隊か、そうでなければ全員女性のグループだと判断ができるらしいので、メンソール一行は偵察部隊と思われたかもしれない。
 
 前菜が三種類。根セロリと豚は、豚の味も良いんだけど、下に敷かれている根セロリの味付けが良い。ちょっと中華風のようなごま味のような感じ。ビストロでこの味はちょっと意表を突かれる。
 
 前菜盛り合わせはブルーチーズのキッチュ、生ハム、カルパッチョ風が二種類、テリーヌ風が二種類。まず、ブルーチーズのキッチュを食べてみると、普通の美味しい方のキッチュかなと思ったところに、後からブルーチーズの香りが…。それほど効かせているわけではなくて、ほのかな感じなんだけど、良い感じというか、柔らかな感じというか、落ち着けるというか…。パテ二種類もカルパッチョ風二種類も良い感じ。要はすべて良い感じだった。
 
 前菜三つ目は牡蛎のベニエ。ベニエというのはフランス風の天ぷらみたいな感じで。日本風に言えば牡蛎フライという感じ。衣が良いし、牡蛎も良い。
 
 メインも三種類。魚介類の包み焼き、豚肉、牛ほほ肉のワイン煮込み。どれも外れなし。もっと詳しく詳細に書きたいんだけど、この日はワイン飲みまくったのであまり記憶がないのだ。味付けは全体的にミディアムかな。最近クリームの代わりに豆乳を使ったようなあっさり系の軽いフレンチが多いけど、味は旨味はもちろん、厚みも広がりもある。にもかかわらず、食べ終わった後が重くない。なんと言っても、どれを頼んでも外れがないというのがすごい。
 
 メニューはアラカルトで、前菜6種類くらいとメイン6種類くらい、デザートが5種類くらいからセレクトできる。がっつり系ではないので、カップルで言って前菜2皿、メイン2皿で良い感じになると思う。ワインは赤白と15~20種類くらい。3,000円台から8,000円台くらいまでがそろえられている。残念ながら、シェリーとかの食前酒、マールとかの食後酒は置いてないみたい。シェフは結構若かった。30代かな。

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フルーツトマト&パラフ

大阪 南森町・天満・天神
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居酒屋 創作料理・無国籍料理 その他のグルメ

「酔う亭笑う亭(居酒屋/天一)」

 2008年の暮れも押し迫った日。メンソールは偶然この店の前を通りかかり、絶対この店は旨いはずだという野生のカンで入ってみた。で、正解だった。
 
 掘りごたつ式のカウンター6席のみで、靴を脱いであがる。一応メニューはあるけれど、何も言わなくても女将がこちらの様子を見ながら料理を出してくれる。この日は、平目のポン酢和えから始まって、酢牛蒡、銀杏、クワイ、ムカゴなどを使ったヘルシー系の料理。巨大ハマグリがでて、自家製のフレッシュチーズへと続いた。このときに、野菜のみのコース料理があると教えられて、再訪問のタイミングを狙っていた。
 
 で、念願の野菜のみのコース料理。予約した時間に訪れると、すでに料理が並べられていて、女将が説明してくれる。こんにゃくの刺身、蓮根饅頭、芽キャベツ、筍饅頭、大豆から作った似非肉、ふきのとうのゼリー寄せ、アスパラガスのごまよごし、トマトのゼリー寄せ、少し酸味をきかせためひじき、筍の木の芽和え、昆布と大根のなます、牛蒡、蕗&椎茸の煮物、揚げ出し豆腐の餡かけ、鋳込み豆腐、タケノコ、ワラビの煮物が並べられている。最近はやりの小皿料理ではなく、それぞれの料理はしっかりとボリュームがあって、食欲健啖な男性でも間食するのは難しいと思う。メンソールも、最後の筍ご飯は箸をつけることさえできず、持ち帰ることとなった。
 
 半分くらい食べ進んだところで、蒸し野菜が蒸籠で出されるが、これがまたすごいボリュームで、トウモロコシ、カボチャ、芋、蓮根、ブロッコリー、アピオスなどをコチュジャンを使った辛い目のタレで食べる。素材の味が感じられるので、メンソール的にはコチュジャンタレではなくて塩で食べたい気もする。
 
 続いては青のりの吸い物、手まり麩が浮かんでいて、ちょいと味は濃いめなんだけど、青のりの独特の味が十分に楽しめると思う。
 
 さらに野菜の天ぷらが出される、タラの芽や空豆など。野菜のみの天ぷらなので、分量がある割には味は軽やか。逆にその分、サラダオイルの味が気になる。さらにさらに、トマトとパラフが出される。パラフは初めて食べたので、何とも表現しがたいんだけど、食感的には海ぶどうで、水分が多く含まれていてみずみずしくて、ちょいと青臭さがあって、不思議な味。
 
 で、最後は筍ご飯。メンソールは、最初のいっぱいのみビールで、後はすべて日本酒で言ったんだけど、燗とか常温とかを最初に告げておけば、料理の進み具合に合わせてセレクトしてくれる。今回は野菜のコースだったので、野菜に合わせてあまり主張はせず、飲みやすい日本酒がセレクトされていた。

 噂によると、女将は松竹芸能の芸人でもあって、繁昌亭にも出演しているとか…。

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泉州旬味 十六夜 北浜店のフォト

大阪 北浜・淀屋橋・肥後橋
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居酒屋 海鮮

「十六夜(泉州旬味/北浜店)」

 グランド・オープン直後から知ってたんですけど、鮮魚系の、ちょっと敷居の高い居酒屋かと思ってました。これまでも何度か行く機会があって、2008年の秋には、テラス席の話もあって、機会を狙ってたんだけど、結局行けなかった。
 
 この日の目的は別の店だったんだけど、なんと言ってみたら葬儀のために臨時休業だったので、突然に予定を変更して、『十六夜』へ。
 
 まずはトリビー。オーダーはおすすめに従って、造りの盛り合わせ(マグロ、フグ、サワラ、たこ、太刀魚)に、タケノコの造り、赤舌は一尾を煮付けと唐揚げにする二点セットをオーダーした。
 
 サワラ&フグは、表面をさっと炙ってあり香ばしさがいい感じ。タケノコの造りは新鮮でえぐみはない。
 
 泉州産の鮮魚だけではなく泉州野菜も、犬鳴ポークも一押しと言うことだったので、犬鳴ポークの焼きしゃぶサラダをオーダー。メニューを見回していて不思議に思ったのが、ベーコン&ハニーのピザ。ハニーはもちろん蜂蜜。べーコーンの塩加減と蜂蜜の甘みが絶妙のコントラストと言うことだったのでオーダーしてみた。後はおすすめの椎茸。肉詰めか醤油バター焼きかで迷ったけど、こちらもサジェストに従って、醤油バター炒めとした。
 
 日本酒が緑川の一種類しかないのは辛い。純米と吟醸を試してみたんだけど、純米は造りには合わないような気がする。その後は吟醸一本槍だったので、煮付けとかなら純米の方がよかったのかもしれないが…。その後は、唐揚げに合わせてビールに戻ったり、ピザに合わせて赤ワインを飲んだりと、常時テーブルの上にはアルコール飲料が置かれている状態となった。
 
 ベーコン&ハニーのピザは、不思議な一品。確かにベーコンの塩味と蜂蜜の甘味のコントラストは楽しかったりする。が、生地とのバランスを考えると、プレーンピザのバリエーションと考えた方がいいのかもしれない。
 
 最後は季節限定アイスクリームで〆。オーダーする前に訪ねてみたら、プリン味だそうで、プリン味がどうして季節限定味なのかはちらり悩むところではありますな。
 
 さて、ちょいと敷居が高いと言うことはないです。普通の居酒屋感覚で使えます。価格設定もリーズナブルです。日本酒のラインナップが緑川のみと言うのはかなり痛いところのような気がします。焼酎系はそれなりの品数があったんですけど、鮮魚を食べにきて焼酎というのはもったいないので…。ワイン系も品数は少ないです。フードメニューが泉州沖の鮮魚、泉州野菜、犬鳴ポークを中心に、居酒屋定番メニューまで並んでいることを考えると、アルコール系ももう少し充実させた方がいいような気がします。

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ビストロ・桂のフォト

大阪 大阪駅周辺・梅田・新地
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会席料理・割烹・小料理・京料理

「和ビストロ・桂(福島区)」

 神子田通という、たぶん地元民でも読めない通りに、2007年10月にグランド・オープン。女将は有馬温泉近くで料亭を営んでいたらしい。器類は、料亭から運んできたらしいが、備前焼が多い。
 
 と言うこともあって、サービスは料亭を彷彿とさせてくれたりする。女将は高知県の出身で、日本酒等で、70代前半なんだけど、そんな風には見えない。とっても若く見える。
 
 最後は、マダム&女将、板長にまでお見送りいただきました。

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板前焼肉 一笑 江戸堀のフォト

大阪 阿波座・西長堀
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焼肉

「一笑(焼肉/江戸堀)」

 肉と言えば、赤肉よりは白肉の方が好きだったりはするんですけど、この店に来たときは、積極的に赤肉を食べてます。特に、黒板に書いてある稀少部位を選択的にオーダーしてたりします。値段の方は非常にリーズナブルなので、稀少部位だけを食べたとしても、それほど値段は張らないと思います。たとえば、シャトーぶりあんが1,380円だったりするんですけど、たぶんステーキハウスとかに行けば6,000円はかかるんじゃないかと思ったりしています。

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酒肴 和亭のフォト

大阪 天満橋・谷町四丁目
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居酒屋 その他の和食 会席料理・割烹・小料理・京料理

「和亭(居酒屋/谷四)」

 きっかけは2009年1月5日(月)のことだった。この日はメンソールの初トレーニングの日となるはずだったんだけど、何となく気力が充実してこなかった。でも、せっかくの2009年のスタートを、このまま帰宅して終わりにしてしまうのももったいなかったので、乃南に連絡を入れてみた。
 
 「飲みに行かない?」
 「いいですけど、どこですか?」
 「谷四」
 「わかりました」
 
 
 その後、リピートしないことで有名なメンソールが、今年に入って三度目の訪問となってしまった。2008年12月からカウントして、すでに三回リピートしているイタリアンもあるんだが…。
 
 で、三度目の訪問も乃南と訪れた。まずはトリビーで乾杯したところへ。サザエが出される。キモを裏ごしして醤油で溶いたもので食べるんだけど、キモの苦みがなく柔らかな仕上がりになってる。聞くところによると、消化管の部分に苦みがあるらしく、そこを外して裏ごしにするらしい。
 
 日本酒については、お任せ状態になっているというか、その料理にベストマッチしたものを出してくれる。二品目がうれしい。すごく新鮮なシラウオで、シャキシャキした歯ごたえもある。
 
 三品目がウニ。わさびが添えられているけれど、塩も添えてあって、まずウニだけで一口。柔らかくて甘くて、その甘味が延々と続くんじゃないかと思うくらいの余韻がある。わさびを使うのと塩を使うのとでは、微妙にその味わいが異なり、さらに日本酒によっても異なる。
 
 四品目が鯖の白子。メンソールは初めて食べたんだけど、味とか食感とかはちょっと表現しづらい。
 
 五品目ががんがら。身は中の方に隠れているので、爪楊枝を使って引っ張り出す。飲んべえにとっての箸休めと胃言うか、身を引っ張り出せるかどうかで泥酔度が計れたりもする。
 
 さて、六品目があんこうの造り&あんキモ味噌。このあんキモ味噌が絶妙で、これだけでも日本酒が飲めてしまうんだけど、それをあんこうの造りに合わせてあるところがまたリーサルウェポンなところでもある。
 
 七品目がブリなんだけど、熟成ブリ。初めてこの店に来たときにもブリが出てきて、それはそれは美味しかったんだけど、それを凌いで旨かった。熟成ブリなので、熟成させてあるらしい。何とも複雑なうまみが絡み合い、それが長く続く。そして、日本酒に出会うとさらに高まっていくような感じ。
 
 八品目が八角。前から見ると八角形なことから八角と呼ばれているらしい。トビウオの仲間だと思う。これは新ぷりに焼いて供される。
 
 九品目が箸休め的なサルボウの佃煮。十品目がたこの天ぷらで、翌日の飲み会があるんで、かなり抑え気味に飲んでるつもりなんだけど、もう何倍飲んだか忘れてしまった。

 で、いよいよメインのあんこう鍋。具材も旨いけどだしが旨い。麦味噌をメインに使ってあるんかな。最後は饂飩で〆。
 
 まいどのことながら旨かったです。来月早々にも、四度目の再訪の予定です。

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てこねハンバーグ

大阪 京橋・ビジネスパーク・森之宮
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その他の西洋料理 定食・食堂

「フレンドシップ(洋食/森ノ宮)」

 以前からに気にはなっていた店。大きな看板に、『洋食とビール』と書かれているので、これが屋号かと思ってたんだけど、言ってみて初めて、『フレンドシップ』が屋号だとわかった。
 
 さて、メンソールはまず、ビールをオーダーし、ビールが運ばれてくるまでにメニューを眺める。定食は食べる気はないので単品勝負となる。まず、お勧めでこだわりのてこねハンバーグ、白身魚(甘鯛)のフライにしようかと考えたけど、ちょっと変化球でかにクリームコロッケ、ビールのアテと言うことで、鳥軟骨の唐揚げ。
 
 ビールがアサヒのスーパードライだと言うことはまあおいておこう。ハンバーグは、さすがに旨い。森ノ宮に創業して40年近く提供してくれているこだわりのハンバーグらしい。クリームコロッケ系の料理は、実はメンソールはあまり好きじゃないんだけど、中のクリームは濃厚でしっかりと存在感があるし、ケチャップとタルタルの二色ソースなんだけど、どちらも旨い。

 メンソールが入店したのは21:00。オーダーストップが21:30だったので、ここでカレーライスをオーダーした。洋食屋の定食で、ライス&味噌汁も良いんだけど、いろいろな味を試してみたいという場合には、白飯ではなくてカレーライスとかハヤシライス、オムライスなんかを持ってくる。
 
 メンソールにとっては甘口のカレーなんだけど、たぶん、中辛くらいなんだろう。普通の人にとっては…。最初は甘味が、後で徐々に辛くなると言うもので、香りも高いし、しっかりと作ってあるのがわかる。
 
 洋食の定番添え付けと言えば、千切りキャベツ、ケチャップスパゲティ、ポテトサラダ、トマトスライス&キュウリスライスだと思うんだけど、これらの単品がそれぞれ旨い。盲点なしで、資格なしで、非の打ち所はビールがアサヒのスーパードライだと言うことだけくらい。
 
 老舗と言うこともあって、常連客も多いらしく、ランチタイムには行列ができるらしい。ちなみに、阿波座近くにある『グリル銀座亭』はこの店の分店らしい。
 
 

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アコルドゥのフォト

奈良 奈良市(奈良・西大寺周辺)
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その他の西洋料理 創作料理・無国籍料理

「akordu(アコルドゥ)/モダンスパニッシュ(富雄)」

 なぜか勢いのあるハイパー・モダン・スパニッシュの店。大正時代の煉瓦造りの洋館を利用した空間は、広々としてて余裕があって、結婚式の二次会でも対応できてさらにあまりそうな気がする。その中でも、菜園に面したテラス席に案内された。ホールよりは若干温度が低いが、膝掛けとかも貸してもらえるので問題はなさそう。
 
 メンソールがオーダーしたのはクロロフィリア(葉緑素)というコースで8,000円。一皿目は『豆乳のアホ・ブランコ ビネガーとペドロヒメネスのゼリー』で、いわゆるガスパッチョ風のスープ。ニンニクとビネガーが効かせてあって豆乳が飛んでるような気がする。パン粉と生ハムを細かく砕いた薬味が別添されていて、これで塩加減を調整できるんだけど、なめらかな豆乳の中にこれを入れると、食感の違いが際立ったしまうような気がする。
 
 二皿目が『スペイン風 芋のトルティージャ2009 菊芋とトリュフ』で、思い切り簡単に言うと、トルティージャの原料(卵&芋)を分けて供して、合わせて食べることで、口の中でトルティージャが完成するというもの。スペイン風の卵焼きのことをトルティージャというのに、スペイン風トルティージャとはこれいかにといったツッコミどころもあるんだけど。バルなんかでは必ずといって良いくらいに売られてる。メンソール的には、ちょっとなぁ…の一品で、すべてを口の中に入れるのが難しかったりするのと、酸味があって、ちょっと?だったかな。
 
 このあたりでバゲットが出されるんだけど、オリーブオイルが三種類、後でさらに一種類と、ハモン・イベリコを作るときに使う塩が出される。オリーブオイルはシリア産、ヨルダン産、スペイン産、そしてオーストラリア産。味を比較できるのはうれしいんだけど、すべて同じ三角フラスコ様の容器に入ってくるので、あれやこれやを使っているうちにどれがどれかわからなくなってくる。
 
 三皿目が『焼き野菜と生野菜、新芽と葉、花、天然物と栽培もの』と題されたサラダ。ドレッシングは焦がしバターとエメンタールチーズのフォン。『HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON』を思い出しましたねぇ…。どうしても数(野菜の種類)で勝負したくなるのか、印象に残る野菜がないんですよね。ビジュアルはOKなんですけど、ビジュアルも大切なんですけど…。料理ですよね。やっぱり味ですよね。口の中で広がる世界で勝負ですよね。と思ってしまうメンソールでした。
 
 四皿目は『白インゲンの落とし卵と北海道産大アサリのファバータ』で、メンソールの印象は、アサリの酒蒸しでした。ここまでは抑え気味で、これから離陸するのかと思わせてくれる一品でしたね、白インゲンは存在感も味もしっかりしてましたし、豚背脂のアクセントもグッドでした。
 
 五皿目ですが、『まながつおのアサード 大豆の甘い印象添え』です。大豆の甘い印象というのは、いわゆる泡処理なんですけど、実は味噌だそうです。言われても味噌だとはわからなかったです。まながつおの方の塩加減が若干きつい目で、それと対照的に甘くしたのかなと思いつつ、甘くしない方がワインが進んで良いんだろうなとも思ったりはしました。酒のアテを狙ったのか、単体で楽しむ皿とイメージしたのかどっちなんでしょうね。たぶん後者だと思うんですけど、それなら味噌泡のはかなさ柔らかさ甘さと、シャープな塩味は合ってないような気がするんですけどね。
 
 六皿目は、『むっちりとしたフォアグラ、ウニとマンゴー添え』で、これが低温調理したんでしょう。表面カリカリ、中はねっとりのよくあるフォアグラではなくて、表面から柔らかでねっとり。ナイフ不要でスプーンでカットできてしまうんですけど、メンソールは生臭さが気になりましたね。調理法が裏目に出たんかな。
 
 七皿目、『豚肉と子牛のテールのリゾット』で、スプーンが冷やしてある。リゾットとスプーンの温度差(違和感)を感じてほしいと言うことだったけど、あんまり違和感は感じなかった。量的にはもっとほしいという感じだったが…。
 
 八皿目が『子羊背ロースの低温炭火焼き 葉緑素と若いニンニクの葉のエッセンス ハシバミとソレル』で、結構軽い系の味付け。
 
 九品目からはデザートに突入。『様々なベリー 生とゼラチン ライムとユーカリ風味』ですが、ユーカリの葉って、青虫のにおいがするんですよね。気にはならないし、だから道と言うことではないんですが…。
 
 十品目、『冷たいカカオスープに浮かんだエスプレッソのかす、軽いコーヒーのクリームとミルクのエスプーマ』で、これは旨かったですね。特にエスプレッソのかすが…。スペイン語の方を読むと、サブレと言った感じなんだと思いますが…。
 
 十一品目、『シープミルクのジェラート その草原のインフシオン』で、添えられているのは甘草の粉末です。甘草は漢方薬の薬味としても使われるんですけど、主には鎮痛健胃の効果があります。西洋薬でも、胃が荒れないように胃薬を合わせて処方されることがありますけど、あれと同じような使い方をします。別途、牧草で作った茶が用意されていて、好みでこれをジェラートにかけても良いと言うことでやってみたんですけど、シープミルク&牧草茶はOKなんですけど、タピオカが完全に浮いてしまいます。
 
 最後は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティから選べます。紅茶は茶葉まで指定できるというかセレクトできます。ハーブティはレモンバーム、アップルミント、ペパーミント、レモングラス、ヴェルヴェーヌの五種配合茶。メンソールはエスプレッソをオーダーしたので、ハーブティのセクシーさは実感できませんでしたが…。
 
 ハイパー・モダンなので、いわゆるスペインの家庭料理とかをイメージしてると大きく外れる。フレンチでもイタリアンでもない第三勢力と言ってしまえばそうなんだけど、何がしたいんかなというところがよくわからなかったりする。コース12皿というのは、楽しくもあり、疲労の蓄積もあったりする。前菜&メインのがっつり系と比べると、どうしても一皿の量が少なくなってしまうので、インパクトが少なくなるというか感動が分散してしまって、最終的に印象に残りにくい。『白インゲンの落とし卵と北海道産大アサリのファバータ』で白ワインをがぶ飲みして、『冷たいか顔スープに浮かんだエスプレッソのかす、軽いコーヒーのクリームとミルクのエスプーマ』&ハーブティで〆とかの構成ができるなら良いのかなが正直なところ。
 
 最初にサービス担当が、苦手な食材はあるかと聞いてくるので、「あれとこれが苦手」というと、シェフが登場して、「予約時点で苦手食材は聞いている」「低温調理で時間がかかるので(すでに調理を開始しているのでというニュアンス)、差し替えるのは難しい」といった説明がなされたんだけど、差し替え不可能なら聞かなくていいんじゃないのかと思ったりする。要は、形だけのパフォーマンスというか、とりあえず聞いてみただけという印象がぬぐえない。というか非常に印象が悪い。今後改善してほしい。さらに言うと、「(低温調理で時間がかかるので)予約時刻に合わせて調理しているので」という理由で差し替えを拒否した割には、最初の料理が出てきたのは予約時刻18:00から大きく遅れて18:40頃だったんだけど、「なめてるんとちゃうの?」というのがメンソールの印象。40分程度だったら、食前酒を飲みながら歓談できる時間なんだけど、先の良いわけがあるので余計に腹立たしいい。「予約が一組だけだから代替えの食材を用意してない」の方がよっぽど納得できる。先遣隊もサービスに不満が残ったとか言ってたんで、メンソールだけの印象じゃないんだとは思います。

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登奈里のフォト

大阪 心斎橋・南船場・長堀橋
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その他の和食 居酒屋 会席料理・割烹・小料理・京料理

「登奈里(居酒屋/南堀江)」

 以前は『土はし』という店があったところ、亭主の土橋さんは、手狭になったからということで、香櫨園に移転してしまい、店名も『おこげ』なった。その『土はし』の後に入った店だからということで、かなり期待してた店ではあるんだけど、その反動も大きかったりした。
 
 店構えは素朴ないい感じで、床はコンクリートだったりするものの、カウンターなんかは使い込まれた感じがあり、落ち着ける。カウンターは8席くらい。奥にはテーブル席があったりもする。
 
 メンソールが到着したのが19:30なんだけど、メンソールが一番客だった。で、亭主は奥のテーブル席で睡眠中だった。この時点で帰れば良かったんかもしれんが…。
 
 メンソールは日本酒をオーダーしようとするんだけど、これが困る。日本酒メニューは数少ないながらも地酒がそろえられているのはいいんだけど、ハーフで飲めるのもいいんだけど、ほとんどが原酒とか生酒なので、造りとかには合わせにくい。焼酎やビールというのももったいない。
 
 とりあえずは、造りの盛り合わせをオーダーした。続いては、酒の肴と言うことで、エシャロットのもろみ添えと、かぶらのスジ味噌がけ。
 
 造りに続いては、焼き物で、味噌漬けミル貝の焼き物。味噌味がミル貝にしみていて、結構濃厚な味となっている。なので、シャープな日本酒がほしかったりするが…。ない…。牡蛎の塩辛も興味があったんでオーダーしてみたんだけど、これはこれで美味しいんだけど、日本酒がなぁ…。合うのがないんだ。
 
 このあたりまでは、フードと日本酒を何とか合わせようとしてたんだけど、あきらめた。で、亭主も娘も無愛想なこと。娘に至っては、なんか気に入らんことでもあったんか的な感じ。隣では、常連と思われる老人が亭主に「おすすめは何かな」的なことを聞いてたんだけど、「言ってもらえないとわかりません」という信じられないような答が…。
 
 この時点でメンソールは、この店で食事を続ける気が失せた。焼き物についでオーダーしていた揚げ物(ハモとタラの芽の天ぷら)は食べたけど、あと煮物とかも食べてみたかったんだけど、止め。残すのは嫌なのでオーダーしたものは全部食べたけど…。で、河岸を変えた。
 
 
 カジュアル系割烹と言うよりは、居酒屋といった方がいいくらいのリーズナブルな価格設定と、使い込まれた歴史を感じさせる内装はいいんだけど、店主も娘も愛想が悪すぎる。客商売をやっているという認識がないんとちゃうかな。そうしたことが気にならなくて、日本酒派じゃなくて焼酎派とかビール派とかなら、コストパフォーマンスの高い料理にはありつける。そうでなければ行かない方がいい。
 


(店  名) 登奈里(となり)
(ジャンル) 系居酒屋
(所 在 地) 大阪市西区南堀江3-10-8 エスティーム南堀江 一階
(電  話) 06-6535-0807
(営業時間) 17:30-25:00
(定 休 日) 月曜日
(平均予算) 5,000円
(カ ー ド) 不明
(総 席 数) 14くらい席(カウンター8、テーブル6くらい)


(参考URL)
 おこげ
 http://blog.goo.ne.jp/mint_menthol/e/e048a171bc8940450cbb43199df24d38

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kagariのフォト

大阪 弁天町・西九条・大阪ドーム
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フレンチ イタリアン

「kagari(フレンチ/福島区鷺洲)」

 今回は、多人数で行ったこともあってコース料理(4,000円)をオーダーしました。前菜は生牡蠣、パテ、野菜マリネなどの盛り合わせ系。スープは、オニオンスープ。若干の酸味があって、食欲をかき立ててくれます。
 
 魚料理は、鯛の脂包みバターソテー。メンソールは、魚の皮部分も全部食べちゃうんですけど、苦手な人もいるのでと言うことで、皮を外して網脂で巻いて調理してあるそうです。なので、白身のプリプリ感と味と、網脂からの脂分が不思議なハーモニーを見せてくれます。
 
 ここまではカジュアルで軽い目のフレンチと言った感じだったんですけど、メインの牛ホホ肉の赤ワイン煮込みは、フレンチの面目が如実と言うか、ここまでと比べてヘビーな一皿で、しかもホホ肉が軟らかい。ナイフ不要です。
 
 デザートはマンゴーシャーベット、アップルパイ、オレンジ風味のブリュレの三種盛り。デザートも軽やか系です。メンソールはアップルパイが気に入りましたけど…。ラストはコーヒーか紅茶。
 
 ワインは白一本、カバ一本、赤一本の計三本。更にグラスワインを追加オーダー。ちょいとワインが余ってしまったので、おつまみ系(アンチョビ、オリーブ、ドライトマト)を追加オーダー。
 
 
 カジュアルなフレンチですけど、料理については手抜き無しの一皿入魂。CPは非常に高いです。喫茶店的レイアウトの店を、そのままフレンチの店にしたようではあるんですけど、ちらり暗い目の照明とBGMのジャズが落ち着いた大人の雰囲気を醸してくれてます。ご夫婦でされてるようで、店名のkagariは奥さんのお名前のようです。ちらりムラはあるんですけど、アウエアネスはよく、テーブルの状況はしっかり把握してくれています。
 
 ワインの取りそろえはリーズナブルな物を絞り込んであるようで、5,000円未満の物がほとんどです。なので、グビグビ系で楽しめます。レストランに行くと、料理のそれなりですけどワインのそれなりの値段がしてしまって、しっかり飲んでいると料理代よりも飲み代が高く付いてしまう場合がよくあるんですけど、ワインをボトルで頼んで、アラカルトでオーダーするのが楽しいと思います。メインが4種類くらい、前菜が12種類くらい用意されてることからも、コースとか食べる順番とか考えずに、好きな物をオーダーして複数名でつつくという使い方が最適じゃないかと思ってます。


(店  名) kagari(かがり)
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市福島区鷺洲2-15-32
(電  話) 06-6940-7868
(営業時間) 11:30-14:00、18:00-22:00
(定 休 日) 木曜日
(料  理) コース4,000円。
      ムール貝ワイン蒸し:900円、牛ホホ肉赤ワイン煮込み:1,950円
(席  数) テーブル16席、カウンター4席。
(予  約) ベター
(カ ー ド) 不可

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