始めてから6173日目
バーに行ってみたいけど敷居が高くってと臆している方々への一助になればと思います。
私自身そういう考えでしたが某ビジネス雑誌でホテルバーの素晴らしさを紹介した記事を読み、ホテルバーでのデビューとなりました。
現在はいわゆる街場のバー中心に楽しんでいます。
私はバー=キチンとした状態のウィスキーをキチンとした接客(知識・技術・マナーの総合力)で供せるお店との認識を持っています。
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最寄り駅は近鉄新大宮駅ですがJR奈良西口からも徒歩10分程度、三条通に面しており立地的には使い勝手がいいです。
マスターの年齢は30前後といったところでしょうか、言葉遣いや物腰も柔らかく好印象。
バックバー正面に並んだボトルはオーセンティックを銘打つには少し寂しいですが、普通に楽しむ分には何ら不自由を感じません。
「気軽にお越し頂ける品揃えを目指した」との談に偽りは無いです、モルトは18年程度までで熟成年数*100円程度の予算を見ておけば大丈夫な銘柄がメイン。
ジャパニーズはサントリーよりもニッカに軸足を置いた品揃えですね、バーボンは良く判りませんがこの流れから類推するとバーボン派の方も不満を感じないレベルだとは思います。
カウンターに置かれたボトラーズシングルモルト4種に興味津々となり、マスター氏にお勧め銘柄を質問。
書籍からの受け売りでは無く試飲した感想を自分の言葉として述べておられました、チョイスする際に参考になりますし飲んでみた結果も的確でありました。
このマスターの実力であればビギナーが羅針盤として頼っても間違いありません。
茶色い液体は苦手という方はカウンターに置かれたボードに注目して下さい。
フレッシュフルーツカクテルにも注力していおり、当日のお勧めカクテルが記してあります。
定期的にジャズライブも開催しているようですから、ジャズとお酒のコラボも是非堪能してみて下さい。
ロックグラス片手にジャズは癒されますよ。
私が奈良のバー四天王を挙げるとすれば大阪寄りから「チャールストン」「ラルゴ」「コットンクラブ」「ダルウィニー」ですね。
25年オーバーのウィスキーを置いており、キチンと他との違いを説明して売れる事がバーとしての実力を測る物差しと判断する私ですが、これらのお店はその条件を満たしていますし大阪の実力派バーと十分互角に渡り合えます。
マスターのキャラクターが重複していませんから、気分によってお店を選択する楽しみがありますね。
お店は新大宮の飲み屋街中心地から少しばかり離れた場所、しかも階段を登りますので正直立地としては不利な印象。
しかし酒飲みの嗅覚は鋭いもんです、訪れたのが週末という事もあって活気に溢れておりました。
バックバーに並んだボトル数は四天王の中では一番少ないような、とは言うもののバランスの良い品揃えで少なさを感じさせないのは酒類に関して造詣の深いマスターのなせる業。
「花と動物シリーズ」を数種、カウンターにオールドパーの樽を置いているなどウィスキーファンの琴線を刺激するチョイスがそう感じさせるのでしょう。
まずは目にとまった「響12」をストレートでオーダー、マスター氏は「これはもう飲まれた事がありますか?」を皮切りに私の好みをさりげなく探ろうと試みてきます。
お客がオーダーした物を供すればそれで「俺の仕事は終わり」的ではありません、この点は私が低評価を与えたお店は見習っていただきたい。
その他にもマティーニをオーダーされたものの、度数の高さに苦戦しているお客さんに対しては「ロックで作り直しましょうか?」とのフォローをタイミング良く出されておりました。
カウンターのお客さん全てに配慮しながらの仕事ぶりは見ていて気持ち良くグラスを傾ける事ができます。
そのお陰でオーダーが増えてしまいました、オールドパー樽・リンクウッド・アードベッグスーパーノヴァの4杯飲んでお会計は\4,880、これだけの物を飲んで\5,000アンダーはコスパ高いです。
スーパーノヴァはめちゃ旨というお酒ではありませんが、数の少ない限定版。
キチンとした仕入れルートを持っていていい関係を築いていないと入手できないです。
このお店で見つけたお宝はローズバンクの古酒、40年程度の物でしょうか。
2人組の男性客が手にとって眺めておりました、オフィシャルやボトラーズと言った単語を使っていましたから結構ウィスキー通ですね。
ウィスキーに詳しいマスターがいるお店には旨いウィスキーを求めるお客が集います。
次回訪問時にはお値段合えば是非飲みたいと思いながら気分良く店を後にできました。
いつ訪れても期待を裏切らないだろうという安心して飲めるお店です。
「誠実な仕事ぶりの洋食屋さん」
天理の飲食店は庶民的なお店が多いように感じます、学生さんの街という事もあるのでしょうが味・量・値段のバランスが取れている印象。
このお店は庶民的でありながらプチ贅沢気分を味わえる趣でしょうか。
約1年ぶりに訪問しました、「誠実な仕事ぶりの洋食屋さん」との印象を持っていましたが期待を裏切られなかったです。
お店の看板メニューはオムライスっぽいですが、有頭エビフライ+ハンバーグ+チキンカツ+白身魚フライのセットしか食した事がありません。
1年程前に訪れた際は1,480円だった気が(間違っていたらすいません)→1,580円になっていました。
後述しますが味の方は誠実ですから100円上がっていたとしても許容できる範囲かな。
味の方はと言いますと、唸るほど旨い訳ではありませんが限られた食材コストの中で精一杯旨い物を供しようという誠実さを感じる味。
ハンバーグはジューシーですしタルタルソースも手抜き無く作っている事が感じられます。
このタルタルソースが相棒だったら有頭エビフライ10本でも完食できそう、街の洋食屋さんのレベルを超えてるなー。
以前と違ってご飯は椀で供されますね、ナイフ+フォークではなくお箸で気軽にとの意図なのでしょうか?
このお店、1年程前に店内禁煙となりました。
ホールスタッフの接客が上品な事も相まって特に女性には喜ばれると思います。
確か7月からだったと記憶していますが営業時間が11:00~21:00までの通しに変更となりました。
「Bar the Monarch(バー ザ モナーク)」のフォト
「Bar the Monarch(バー ザ モナーク)」のフォト
「鶴橋の忍者屋敷バー」
鶴橋=焼肉のイメージをお持ちの方が多いと思いますし事実名店が群雄割拠している激戦地でもあります。
鶴橋にグッドバーがあるとは想像もしませんでした、天理のバー「H2」のマスターから教えて貰っていなければ訪問する機会も無かったでしょう。
タイトルには「鶴橋の忍者屋敷バー」としましたがその答えは訪れて確認されたしですね、手品を見せる前に種明かしをするのは愚の骨頂ってもんです。
別にマスターが忍者の装束でカウンター内に立つ訳ではありません、お手洗いに行けば氷結します。
このお店のウリが「忍者屋敷」オンリーではなく、某ウィスキーのキャンペーンで優秀な成績を収めスコットランドへの研修旅行に招待された実力派だからこそ口コミ投稿する次第です。
このお店、http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270205/27016592/の横にある階段から2Fへと登ります、結構傾斜が急なのでご注意を→JR高架の東側道路に沿って歩けば見つけ易いです。
店内は外観から想像するより広くカウンター10席弱と4人掛けのテーブル席が一つの構成、バーのキャパとしてはバーテンダー氏が目を配って接客するには丁度いい大きさ。
バックバーに並んだウィスキーを見ても隙の無い品揃えですし、壁面上部に飾ってあるミニチュアボトルを眺めるだけでも結構楽しいですね。
個人的なお勧めはカウンターに置かれたシングルモルトカスク、スコットランドでしか入手できないボトルという事もあり置いてあるお店は少ないですから飲めば結構自慢できます。
私が訪れた際には若い方の比率が高かったですが皆さん酒場のマナーをご存知の大人ばかり。
マスターがキチンとした接客している証ですね、お客は店を映す鏡なのです。
どちらのお店で修行なさったのかは確認しませんでしたが、お客に対する言葉遣い等サービス業としてあるべき姿勢を叩き込まれている印象。
年齢の若さもありますしこの志を継続すればまだまだ伸びしろが期待できます、5年後や10年後にどのように化けているのか楽しみでもあります。
お店の横にJR環状線の高架が走っていますから電車が通るたびに「ガタンゴトン」と聞こえます、この音が心地よいBGMになっていますね。
実力派の隠れ家的バーとしてこのお店は知っておいて損はありません。
「天満橋の隠れ家的グッドバー」
この名店をどなたも紹介なさっていないとは本当に意外。
キャパがそれほどあるお店ではありませんから「口コミ」を読んだ方が大勢来られると入店できなくなって困る常連さんの思惑が働いたのでしょうか?
こういった名店に通う喜びは多くの方で分かち合うべきです。
私がパンドラの箱を開ける結果となりましたが常連さん、どうか恨まないで下さいね。
お店は「土佐堀通り」沿いではありませんから初訪問時に発見するのは至難の業。
「府立労働センター」の東に面した筋を南に~一つ目の角を東に入ると見つけ易いです。
私が訪れた日は雨模様の天気にもかかわらずカウンターは満席一歩手前、辛うじて一席空いていましたので銘酒を楽しむ恩恵に与れました。
特に週末はオープン直後を狙わないと厳しいかもしれませんね。
マスターはカクテルコンペでも優秀な成績を収めておられる関係上、お客さんの多くがカクテルをオーダーなさいます。
私もマスターの実力に敬意を表する意味で一杯目に「モヒート」をオーダー、ベースに取り立てて高価な物を使っている訳ではありませんがバランスが取れていて素晴らしいの一言。
ミントが旬の時期には是非お試しいただきたいです。
グーグルで「BAR CADBOLLでシーバスカクテル」で検索すると動画を見つける事ができます。
少し音声が聞き取り辛いのが難点ですが私が高評価した理由がお判り頂けると確信しています。
お客さんを虜にする絶妙トークはマスターの真骨頂、カクテルをオーダーしたお客さんが「どんな味なんだろう、早く飲みたい」という気持ちにはやっているのが映像から伝わってきていますね。
カクテルが旨くても肝心のウィスキーの品揃えがイマイチですとバーとしての魅力は半減と言うより殆ど無いと思っています。
このお店、私とバーに対する価値観が同じ若しくは近い方だとバックバーに並んだボトルを眺めると間違い無く顔が綻ぶはずです。
カウンターの一番端の席だったので反対側まではチェックしきれていませんが、座った瞬間「アードベッグスーパーノヴァ」が目に飛び込んできました。
限定品で数が少ないこの商品、私が住んでる奈良では2軒しか見つけられませんでした。
このレア物を2本確保とは・・・1本奈良に回して欲しいほど。
ちょっぴり大阪と奈良との地域的経済格差を感じさせられてしまいましたね。
店名から想像できる通りグレンモーレンジの品揃えも充実していますしお酒の宝庫って感じですね。
カクテル技術やウィスキーの品揃えが優れていているうえにマスターの魅力も一級品。
日々成長しようという姿勢がソフトな語り口ではありますがひしひしと伝わってきます。
私は過去の栄光しか取柄が無く成長が停止したバーには行く価値無しという考え、実力も努力も無しというお店は論外。
私がベスト10に挙げているお店(リーチバーはホテルという性格上除くとして)は訪れるごとに進歩しています。
合う合わないはあっても品質面で期待を裏切られる事は無いと断言できますね。
来月はモーレンジ蒸留所を訪れて新たな情報を仕入れてこられるはず、土産話が楽しみです。
「酒蔵がお洒落なバーに変身」
このお店の前身は酒蔵だそうです、現在は五條を代表する素晴らしいバーに変身しました。
総合評価は4ですが地域性を加味すれば文句無く5。
奈良市内在住の方にあえてこのお店の為だけに訪問すべしとは言いませんが、和歌山線の高田~橋本在住の方には絶対にお勧め。
お店はR24に面していませんので初めての方は判り辛いと思います、私が見落としたのかも知れませんが道路沿いに看板を見つける事が出来ませんでした。
R24本陣交差点よりR168を少しばかり南進、新町口を西に少し入ったところにあります。
入り口から少し狭い目の階段を昇ると天井が高めのお店に到着、中央に通路がありその左側はバーカウンター、右側はピアノカウンターという構成になっています。
私が訪れた土曜日は定期的にライブを開催しているらしく大変楽しめました、アーティストの技量も優れていますからゆっくり雰囲気を味わいながらお酒が楽しめます。
酒蔵バーでバッハの曲とはなかなかお洒落でしたしジャズのスタンダードまでと選曲は幅広かったです。
天井の高さの関係からか反響音が独特ですね、やや低音が響く感じですが嫌味は感じさせません。
バックバーに並んだ酒類は地域性を考えれば申し分無いですね、ニッカの余市蒸留所に行かないと入手できないウィスキーがカウンターにさりげなく置いてありました。
マスターが実際に試飲して気に入った物だけを購入したとの事ですがピーティ&シェリーカスクは絶品、ウィスキーに関する造詣の深さを感じさせます。
欲を言えばキリが無くなってしまいますが、この雰囲気とマスターの力量から言えば20年オーバーのモルトが数種置いてあれば完璧かと思います。
オフィシャルとは言いません、ダンカンテーラーのアイラとスペイサイド物を3~4種、是非検討して頂ければと思います。
少しだけ気になったのがバックバーの後ろがガラス張りになっている点、方向にもよりますが直射日光が当たったりしないのでしょうか?
その他で特徴的なのは日本酒あるいは焼酎が洋酒程ではありませんがラインナップされている点。
バーは洋酒に特化して欲しいとは思いますが、お店の前身と雰囲気もあいまってさほど違和感を感じさせません。
マスターは30アンダーの年齢でその他スタッフも若いですが接客に対する基本的な考え方が身についており、お客を精一杯もてなそうとの気持ちがカウンター越しに感じられます。
専属ピアニストさんまでが待ち時間には訪れたお客さんの案内までこなすなど一糸乱れぬ連携振りは関心しました。
奈良の若手バーテンダーはチャールストンのセカンド氏とH2のマスター氏が双璧で適う者無しと思っていましたが奈良の業界も捨てたものではありません。
ここのマスターの5年後10年後が本当に楽しみ。
「スポーツマンシップを感じました」
お店の所在地はR168沿いの旭ヶ丘団地入り口より東方面へ、閑静な住宅街の中にあります。
前輪がパンクしていてヘッドライトが点灯したバイクが目印ですね。
ドアを開けるとダーツマシンが5台ばかり目に入ってきます、その全マシンが稼働中。
ユニフォーム姿の人達4~5人が精神統一してダーツを放っていました。
第一印象は「地雷を踏んでしまった」でしたが帰る際は少し清清しい気分に浸れました、以下詳細を述べていきたいと思います。
偏見とお叱りを受けるかも知れませんが、ダーツを設置しているお店は非常に騒々しくゆっくりとお酒を楽しめる雰囲気ではなく、ダーツ派とお酒派は同一店舗での共存は不可能との認識を持っていました。
このお店では毎週水曜日にダーツ競技会を開催されているとの事で、ユニフォーム姿の方が続々と来店されます。
総勢15名はおられたでしょうか、普通これだけの団体さんに占められると貸し切り状態気分で騒がれるかと懸念しましたが皆さん非常にマナーがいい。
バーテンダー氏との会話の際、声を大きくする必要を感じませんでした。
ダーツがゲームかスポーツかと言う議論はさておき、カウンターでお酒を楽しんでいる一人の客への気配りにスポーツマンシップの一面を見たお陰で清清しい気分に浸れました。
バックバーに並んだ酒類は決して多くは無いものの、バーテンダー氏が丹精こめて選別したと思われる品揃え。
手軽な価格で飲めて「これが旨い」と思った物を揃えたという事を感じさせます。
マスターとマナーのいいお客さんに敬意を表してスプリングバンク10とブナハーブン12を美味しく頂く事ができました。
マスターは心斎橋の大型ダイニングバーで修行したとの事で、グラス1万円オーバーのウィスキーも取り扱っていたそうです。
バックバーに並んだ酒類を見てもお酒に対するこだわりを垣間見られました。
この方向性を維持しつつもう少し数の充実(欲を言えばキリが無くなりますが最低あと20本追加、うち半分はモルトで)を希望します。
近鉄奈良線沿いのお店と比較すると正直実力不足な部分を感じますが、西和+香芝地区在住の方が地元でお酒を楽しみたい向きには使えます。


ダメ元で訪れましたが接客のレベル高し、桜井在住・観光帰りの方にお勧めできるお店です。
ドアを開けて「お寒い中、お越し下さりありがとうございます」とのマスターの歓迎の言葉でカウンターへ。
奈良のバーテンダーでこういった一言で出迎えるのはチャールストンを含め数少ないですね、上っ面の言葉だけでは無い誠実さをも感じました。
バックバーに並んだ酒類(ウィスキーは30本程度?)が少ないので、あれこれ様々なお酒を楽しみたい方には若干不満を感じると思います。
このお店はフレッシュフルーツを使ったカクテルをメインにしているようですが、それを考慮してももう少し選択の幅が持てる品揃えを望みます。
マスターも「酒類が少なくて申し訳ありません」との言葉がありましたが、この部分だけもう少し注力していただければかなり魅力溢れるお店ですね。
私が入店後、団体さんからの予約電話が入り、「団体さんが今から来られるので若干騒々しくなるとは思いますがお許し下さい」との一言。
私は落ち着いた環境でお酒を楽しみたいタイプですが、事前にこの一言さえあればよほど酷くない限りは我慢できます。
お客の心情を読んでのサービスを心がけ、くつろげる環境を提供しようという営業姿勢を感じます。
このお店ではウィスキーは基本45mlでの提供となります、クラガンモア12・白州スコ研奈良オーナーズカスク・余市15の3杯飲んでお会計は5K円弱。
熟成年数*100円見ておけば充分な銘柄ばかりですし、チャージが100円ですからほんの1~2杯だけで引き上げても割高感を感じることはありません。
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