「意外に庶民的だった」三鷹に住んで約20年。その頃から、古いたたずまいで建っていた店です。なぜか、「敷居が高そう」とか「予約しないとダメなんじゃ?」って思い込んでいて、入った事無かったです。入ってすぐは、4人がけのテーブルが4つくらいとカウンター。そこを通り抜けると、中庭に面して個室がいくつかあります。個室の離れに通されて、頼んだのはキリタンポ鍋/ヤマメの塩焼き/鯉の洗い/鶏の唐揚げ/コゴミのくるみ和えです。鯉の洗いは、まったく臭みがなくてサクサクとした独特の食感です。コゴミも、ありがちな筋っぽさがなくて、茎の部分も美味しく食べられます。くるみタレが濃厚です。鶏の唐揚げは、「キリタンポ鍋が鶏の出汁なので美味しいはず」と踏んで頼みましたが、正解。店の唐揚げって、ドロドロの衣で揚げる店が多いのですが、ここは下味を付けて小麦粉と片栗粉をまぶして揚げているようで、衣の食感が最高です。そしてキリタンポ鍋。鶏の出汁に醤油で濃いめの味付けのスープ。焦げ目の無いタイプのキリタンポの他に具は、鶏肉、ゴボウ、山ナメコ、舞茸、葛きり(マロニー?)、そしてなんとジュンサイ!鶏やキノコの出汁がタップリ出たスープでいただくキリタンポ、最高でした。ジュンサイは、味に変化はつけないものの、独特のぬめりが楽しい。お酒は秋田の「両関」のみ。そこそこの日本酒を何種類か揃えるよりは、潔いかな。値段もリーズナブルだし席数は多い、そして大きな通りに面しているのに驚くほど静かで、都内にいる事を忘れそうになります。
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