「akordu(アコルドゥ)/モダンスパニッシュ(富雄)」 なぜか勢いのあるハイパー・モダン・スパニッシュの店。大正時代の煉瓦造りの洋館を利用した空間は、広々としてて余裕があって、結婚式の二次会でも対応できてさらにあまりそうな気がする。その中でも、菜園に面したテラス席に案内された。ホールよりは若干温度が低いが、膝掛けとかも貸してもらえるので問題はなさそう。 メンソールがオーダーしたのはクロロフィリア(葉緑素)というコースで8,000円。一皿目は『豆乳のアホ・ブランコ ビネガーとペドロヒメネスのゼリー』で、いわゆるガスパッチョ風のスープ。ニンニクとビネガーが効かせてあって豆乳が飛んでるような気がする。パン粉と生ハムを細かく砕いた薬味が別添されていて、これで塩加減を調整できるんだけど、なめらかな豆乳の中にこれを入れると、食感の違いが際立ったしまうような気がする。 二皿目が『スペイン風 芋のトルティージャ2009 菊芋とトリュフ』で、思い切り簡単に言うと、トルティージャの原料(卵&芋)を分けて供して、合わせて食べることで、口の中でトルティージャが完成するというもの。スペイン風の卵焼きのことをトルティージャというのに、スペイン風トルティージャとはこれいかにといったツッコミどころもあるんだけど。バルなんかでは必ずといって良いくらいに売られてる。メンソール的には、ちょっとなぁ…の一品で、すべてを口の中に入れるのが難しかったりするのと、酸味があって、ちょっと?だったかな。 このあたりでバゲットが出されるんだけど、オリーブオイルが三種類、後でさらに一種類と、ハモン・イベリコを作るときに使う塩が出される。オリーブオイルはシリア産、ヨルダン産、スペイン産、そしてオーストラリア産。味を比較できるのはうれしいんだけど、すべて同じ三角フラスコ様の容器に入ってくるので、あれやこれやを使っているうちにどれがどれかわからなくなってくる。 三皿目が『焼き野菜と生野菜、新芽と葉、花、天然物と栽培もの』と題されたサラダ。ドレッシングは焦がしバターとエメンタールチーズのフォン。『HAJIME RESTAURANT GASTRONOMIQUE OSAKA JAPON』を思い出しましたねぇ…。どうしても数(野菜の種類)で勝負したくなるのか、印象に残る野菜がないんですよね。ビジュアルはOKなんですけど、ビジュアルも大切なんですけど…。料理ですよね。やっぱり味ですよね。口の中で広がる世界で勝負ですよね。と思ってしまうメンソールでした。 四皿目は『白インゲンの落とし卵と北海道産大アサリのファバータ』で、メンソールの印象は、アサリの酒蒸しでした。ここまでは抑え気味で、これから離陸するのかと思わせてくれる一品でしたね、白インゲンは存在感も味もしっかりしてましたし、豚背脂のアクセントもグッドでした。 五皿目ですが、『まながつおのアサード 大豆の甘い印象添え』です。大豆の甘い印象というのは、いわゆる泡処理なんですけど、実は味噌だそうです。言われても味噌だとはわからなかったです。まながつおの方の塩加減が若干きつい目で、それと対照的に甘くしたのかなと思いつつ、甘くしない方がワインが進んで良いんだろうなとも思ったりはしました。酒のアテを狙ったのか、単体で楽しむ皿とイメージしたのかどっちなんでしょうね。たぶん後者だと思うんですけど、それなら味噌泡のはかなさ柔らかさ甘さと、シャープな塩味は合ってないような気がするんですけどね。 六皿目は、『むっちりとしたフォアグラ、ウニとマンゴー添え』で、これが低温調理したんでしょう。表面カリカリ、中はねっとりのよくあるフォアグラではなくて、表面から柔らかでねっとり。ナイフ不要でスプーンでカットできてしまうんですけど、メンソールは生臭さが気になりましたね。調理法が裏目に出たんかな。 七皿目、『豚肉と子牛のテールのリゾット』で、スプーンが冷やしてある。リゾットとスプーンの温度差(違和感)を感じてほしいと言うことだったけど、あんまり違和感は感じなかった。量的にはもっとほしいという感じだったが…。 八皿目が『子羊背ロースの低温炭火焼き 葉緑素と若いニンニクの葉のエッセンス ハシバミとソレル』で、結構軽い系の味付け。 九品目からはデザートに突入。『様々なベリー 生とゼラチン ライムとユーカリ風味』ですが、ユーカリの葉って、青虫のにおいがするんですよね。気にはならないし、だから道と言うことではないんですが…。 十品目、『冷たいカカオスープに浮かんだエスプレッソのかす、軽いコーヒーのクリームとミルクのエスプーマ』で、これは旨かったですね。特にエスプレッソのかすが…。スペイン語の方を読むと、サブレと言った感じなんだと思いますが…。 十一品目、『シープミルクのジェラート その草原のインフシオン』で、添えられているのは甘草の粉末です。甘草は漢方薬の薬味としても使われるんですけど、主には鎮痛健胃の効果があります。西洋薬でも、胃が荒れないように胃薬を合わせて処方されることがありますけど、あれと同じような使い方をします。別途、牧草で作った茶が用意されていて、好みでこれをジェラートにかけても良いと言うことでやってみたんですけど、シープミルク&牧草茶はOKなんですけど、タピオカが完全に浮いてしまいます。 最後は、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、ハーブティから選べます。紅茶は茶葉まで指定できるというかセレクトできます。ハーブティはレモンバーム、アップルミント、ペパーミント、レモングラス、ヴェルヴェーヌの五種配合茶。メンソールはエスプレッソをオーダーしたので、ハーブティのセクシーさは実感できませんでしたが…。 ハイパー・モダンなので、いわゆるスペインの家庭料理とかをイメージしてると大きく外れる。フレンチでもイタリアンでもない第三勢力と言ってしまえばそうなんだけど、何がしたいんかなというところがよくわからなかったりする。コース12皿というのは、楽しくもあり、疲労の蓄積もあったりする。前菜&メインのがっつり系と比べると、どうしても一皿の量が少なくなってしまうので、インパクトが少なくなるというか感動が分散してしまって、最終的に印象に残りにくい。『白インゲンの落とし卵と北海道産大アサリのファバータ』で白ワインをがぶ飲みして、『冷たいか顔スープに浮かんだエスプレッソのかす、軽いコーヒーのクリームとミルクのエスプーマ』&ハーブティで〆とかの構成ができるなら良いのかなが正直なところ。 最初にサービス担当が、苦手な食材はあるかと聞いてくるので、「あれとこれが苦手」というと、シェフが登場して、「予約時点で苦手食材は聞いている」「低温調理で時間がかかるので(すでに調理を開始しているのでというニュアンス)、差し替えるのは難しい」といった説明がなされたんだけど、差し替え不可能なら聞かなくていいんじゃないのかと思ったりする。要は、形だけのパフォーマンスというか、とりあえず聞いてみただけという印象がぬぐえない。というか非常に印象が悪い。今後改善してほしい。さらに言うと、「(低温調理で時間がかかるので)予約時刻に合わせて調理しているので」という理由で差し替えを拒否した割には、最初の料理が出てきたのは予約時刻18:00から大きく遅れて18:40頃だったんだけど、「なめてるんとちゃうの?」というのがメンソールの印象。40分程度だったら、食前酒を飲みながら歓談できる時間なんだけど、先の良いわけがあるので余計に腹立たしいい。「予約が一組だけだから代替えの食材を用意してない」の方がよっぽど納得できる。先遣隊もサービスに不満が残ったとか言ってたんで、メンソールだけの印象じゃないんだとは思います。
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