鰻の大好きな友人と猛暑の中でテニスをした後、夏は鰻を食べなくては(江戸時代に平賀源内の策略により、夏場に鰻を食べるようになったとのこと。本当においしいのは秋口・・・「新東京いい店・やれる店」より)といつもは江戸橋の「石ばし」に行くのだが、たまに浮気してこの店にしてみました。場所は江戸川橋駅から神田川に向かい、石切橋を渡ってすぐのところにある鰻屋さん。「石ばし」はここから徒歩3分ぐらいのところにあります。この店は昨年鰻専門店として「石ばし」についでミシュラン☆を獲得した店。概観は、一軒家で玄関の雰囲気が老舗を感じさせてくれるまさに江戸時代にトリップした感じ。入ってすぐにテーブル席があり奥は座敷になっているのは「いしばし」によく似ている作りですが何か間口が狭いせいと照明がなんとなくうす暗いせいか、全体的に暗い雰囲気が気になる鰻屋です。メニューは「骨」(200円)「肝焼き」(500円)「向う骨」(200円)「白焼き(並)」(2250円)「鰻重(上)」(2750円)「鰻重(並)」(2250円)ビール(小)(650円)といった少数精鋭のラインアップ。早速ビールで乾杯しておつまみを注文してみました。骨、肝焼き、向こう骨は、如何にも老舗の鰻屋さんといった感じの味で老舗の味を感じましたがはっきりいっておいしくありません。特に玉子焼きは薄味でなんともぼんやりした味でした。酒飲みの友人もおいしくないと顔にでていました。その後30分程度で上うな重\3400が到着。これは期待できそうな雰囲気。一口味わうとふわふわ加減は少なめの仕上がり。甘くない、少し辛いタレが鰻に程よく合っていて、抜群のバランス。江戸前の鰻そのものです。これ以上タレが濃くては鰻の味が掻き消されてしまうし、薄くては物足りない。鰻のサイズも、やたら肉厚なものではなく、適度な厚みで抑えられたもので、少し硬めに程よく炊かれたご飯とのバランスも非常にいい。派手さはないですが、長年続けられている実直で丁寧なお仕事が為されているという印象。近くの「石ばし」と比較すると石ばしの鰻の方が甘めであるが鰻そのものはこちらの方かおいしいかも・・・ただ雰囲気と接客は石橋と対照的で呼ばなければこないし従業員を探すのに時間がかかる。なぜミシュランになったのかよくわからない・・・ここはうな重だけ食べに来るにはいい店かもしれません。全体的に鰻の値段が上がっているけれど、この店の値段は良心的だと思います。ひとり5,000円以内で収まる店です。
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