オルタシア・・・フランス語で紫陽花という意味だそうで、家の庭にも今年はかなり大きな紫色の花を咲かせていました。あいにくの梅雨というより台風が来た大変な日に訪問しました。幾度か来ているお気に入りのレストランでしたが、あいかわらず入口に戸惑います。道沿いにお店のサインが出ているものの、わかりにくいロゴ。たぶん初めて訪問する人は店に電話して確認しなくては入れないと思います。なぜなら何の変哲もない、白い鉄の扉があるだけです。その扉を開けると、奥に長い店内が広がっています。ダウンライトの照明はほの暗く、高い位置に飾ってあるお花が引き立ちます。左側の壁面は、ズラっとワインセラー。奥にはサービスカウンターや、擦りガラスの個室。右側が客席で、壁側はソファですが、ゆったりとした配置。地下にあるのに天井は高く、のびのびとした雰囲気が気に入っています。今回は、ここのメインソムリエの千葉さんが米国にいるとき、ワインスクールで一緒だった同伴者と訪問しました。本日の彼女の持ち込みワインはなんと「コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエ・シャンボール・ミュジニー2003年」で「シャンボールにヴォギュエあり」といわれるほとんど日本では手に入らない希少価値のワインで7月のワイン会のテーマのワイン。彼女の秘蔵のワインを持ち出してもらいました。事前にワインを知らせていただいてのお任せコース。ひとり¥8400でワインの持ち込み料が別途かかります。ここのは独特のシステムで、前菜とメインのジャンルから、4種類好きなものを選択できるシステム。肉食系女子は4皿ともお肉をセレクトしたつわものもいるそうですが、今回はオーソドックスにワインにあった料理を注文しました。「アミューズ」。3種類の小さな一口。スプーンをくるっと反らせたスプーンに載っていた、「ベーコンとチーズのムース」が、ワインにぴったりでした。また私は「オマール海老のヴァリエーション」を選びましたが、スープの中のぷりっぷりのオマールの身がすばらしくおいしかったです。「フォアグラのソテー 翡翠のピューレ」。照りのある濃厚なソースは2種類。焼き目のきれいなフォアグラでした。フォアグラの下のライチがとてもおいしく夏が近いと感じられる食材でした。同伴者は「平目の低温ロースト 旬野菜とカラスミ シトロンオリーブヴィネガーソース」。おいしそうでした。メインは赤ワインにあった鴨のローストでしたが、やや味がワイルド過ぎて個人的には残念!な一品となりましたが、肝心のワインにはよくあったマシアージュでした。デザートは、「有機人参のカスタードパイ 人参のアイスクリームそえ」。前回ここの売りのショートケーキを選びましたので、今回は別のデザートとセレクトしましたが、素敵な一皿でした。今回は同伴者がお友人であることもあって千葉支配人ワールドをたっぷりワインとともに楽しませていただきましたが、肝心の「シャンボール・ミュジニー2003」は想像通りミネラル感たっぷりの綿密で気品にあふれたそれでいてキリッとひましまったエレガントさが感じられるワインで同伴者の雰囲気にピッタリのワインでした。
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