「kamoshiya kusumoto(醸造酒バー&創作料理/福島)」 店名の後半(kusumoto)から判るとおり、楠本さんの店。前半の"kamoshiya"は『醸し屋』のことで、要は醸造酒しか置いていない店。醸造酒なら、スパークリング系を含めてワイン系、日本酒系、シェリー系などが取りそろえられている。ビールサーバは二つあって、ペールエールとスタウト。隠れ家的な店なので、福島ジモピーでも行き着けない人がいるかもしれない。 さて、扉を開けると、うってかわってセクシーな空間が広がっていてびっくりする。カウンター9席と奥に小さな4席のテーブル席があるだけのスモールサイズな店なんだけど、ゆったりした空間なので、そんなにキャパシティの小さな店とは思わない。扉を入ってすぐのところがキッチンになっている。完全なオープンキッチンというわけではなく、微妙に隔離されている。二階部分がワインセラーになっていて、1,500本がストックされているらしい。 突然、スタッフが二名止めてしまったそうで、現在はアラカルトでのオーダーを受け付けておらず、コース料理のみとなっているが、フードは不要で飲むだけでよいということであれば、問題はない。いずれ新しいスタッフが入れば、アラカルトでのオーダーも復活するつもりだとのこと。 メンソールはすでに食事は済ませていたし、十分に飲んでいたので、フードは手の空いた時にでもということで二皿をオーダーして、あとは飲む方に専念した。今年のメンソールのテーマは日本酒なので、この日もまずは日本酒。日本酒といえば燗なので、とりあえず燗が出来るかどうか聞いてみると出来るとのこと。えらい。しかも、とっくりを湯煎した状態で出してくれるので、飲み終わるまで冷えない。酒器の方は、複数の中から選べるようになってはいるんだけど、ガラス、金属、陶器と、素材の異なる酒器が三種類並べられ、その中から選ぶことが出来る。うむ、旨い。米麹の香りがしっかり伝わってくる。 二杯目はシェリーを飲んでみた。オーダーしていたフードの一つめができあがって、それが鹿のカルパッチョだったので、赤ワインにしようかと思ったんだけど、何となくシェリーにした。普通、シェリーをオーダーすると何も聞かれないままにフィノとかマンサニーニャが出されるが、ちゃんと「どんなタイプになさいますか?」と聞いてくれる。メンソールはアモンティリャードと答える。で、鹿のカルパッチョ、旨かったです。肉の弾力もいい感じだし、噛むほどに旨みがしみ出してくる様な感じ。 その後、やっぱり赤ワインかということでワインを飲んでいたら、二品目が…。鯖鮨なんだけど、酢飯ではなく、アンデスイモが使われている。メンソールは、鮓は出されたらすぐに食べてしまう癖がついているので、一口で鶏食いしてしまった。二切れあったので、やっぱり赤ワインよりは日本酒だろうということで、再び日本酒に戻る。出されたのは濁り酒で、かなり濃厚。しかも、酒器が独特というかなかなか楽しめる。 店の雰囲気がものすごくいいので、気軽にいっぱいのみに立ち寄るというよりは、決めのデートで使いたいかもしれん。フードの方は、鹿肉のカルパッチョがあったり鯖鮨があったりで、無国籍料理というべきか。何度か通いたいけど、その前に彼女見つけないとね。
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