「オー・ガラージュ(カジュアル系フレンチ/江坂)」 江坂にあるカジュアル系のフレンチの店。メンソール的には江坂は東急ハンズ裏に学生向けの居酒屋があるだけの町だと思ってたけど、更に東に移動すると、良さげな店があちらこちらに見られる。『おかずBar45°』なんかも見つけたりしたし…。 店名のガラージュから判るとおりで、この店は元々ガレージだったらしい。床には駐車用の白線が書かれていて、スターティンググリッドの様にも見える。オープンキッチンな店なんだけど、カウンターにはロータリーエンジンが置いてあったり、カトラリーレストがボルト&ナットだったり、工具箱がカトラリー入れになっていたり、壁にはF-1マシンのミニチュアが飾られていたり、フランスのタイヤメーカーのポスターが貼られていたり、石油会社のステッカーが貼られていたり、それと並んでハモンセラーノが吊されていたりと、これでもかの演出が楽しい。どうせなら、大型モニターでF-1グランプリのレースでも流せばいいんじゃないかと思うくらい。 店内のレイアウトは非常にあっさりしていて、喫茶店の様なテーブルと椅子で、フレンチという感じではない。金土は予約がなければ入れないほど盛況なんだそうだ。 さて、メンソールがオーダーしていたのが3,500円のコース。コースと言ってもカジュアルなフレンチなので、4名分くらいが大皿で出されて各自が取り分けるスタイルとなっている。 3,500円のコースの内容は、ハモン・イベリコ・ベジョータの36ヶ月熟成。ハモン・イベリコは本当にポピュラーになった。続いて、ホタテマリネのウニ添え、タコのスモークとフルーツトマト&タンポポのサラダ。タコはかなりスモーキーで、スモーキーすぎるほどで、ちらりタコの味が消されている様な気がしないでもない。それからアサリの南仏風で、こちらにはバケットが添えられている。バゲットなんだけど、クラストがパリパリのメンソール好みのもの。いわゆるフランスパンは、クラスとを食べるもんなので、クラストが柔らかいのはだめだわね。 次が、タコとホタテのプルギニン。ポテトの舌触りが残っているのが逆にいい感じ。次がヤングコーンのロティ、サマートリュフ風味。ヤングコーンは、ヤングコーン本体を見たことがあっても、皮付きのものを見たことがある人は少ないと思う。少量のバターと塩&胡椒のみのシンプルな味付けで、トリュフが乗せられている。トリュフがヤングコーンの皮のかけらに見えるので、食べなかった人も多かったんじゃないかと思う。続いて、鯖と白インゲンのプレゼ。鯖と言えば塩焼きか煮付けと思ってると、こうした料理が意表を突いていて楽しかったりする。ここまでのメニューは魚介類のオンパレードだったので、肉料理がどれくらい出てくるかが楽しみではあったんだけど、若鶏のロティ・ディアブル風。ディアブロ風とも言って、要は悪魔風と言うこと。マスタードをきかせたソースを使う。粒マスタードの酸味と鶏肉の味がいい感じのハーモニーを奏でている。 ここまでで八品かな。コースはこれで終わりと言うことだったので、やっぱり肉料理は食べたいと言うことで、追加オーダーする。美味しそうな肉料理はオーダーしてから40分以上かかるらしいので、ウェイトレスと相談しながら、20分ほどで用意できる仔牛フィレ肉のグラタン仕立て、ゴルゴンゾーラ風味。20分を手持ちぶさたは面白くないので、羊肉ミートソースのタリアテッレをオーダーした。パスタはちょっと苦手なのかな?。ミートソースが羊肉というのは面白い。全然臭みはなかったし、羊肉だと気づかない人も何人かいた。そして仔牛フィレ肉。ゴルゴンゾーラ効かせすぎだと思う。肉が十分に旨いので、もっとシンプルに肉の旨みを前面に押し出す様な調理法の方が良かったと思うが…。 コースにデザートは付いていないので、各自メニューを見ながらデザート&食後のコーヒー、紅茶をオーダーする。 料理は、かなりテンポ良く出される。アラカルトでオーダーする場合、若干高めの価格設定の様に見えるが、ボリュームが多いので2~3名で取り分けることができて、結果的にはかなりリーズナブルに収まる。ワインの方は3,000円クラスのものから10,000円を超えるものまで幅広いラインナップ。メンソールちらり遊んで、ボルドーの白、ブルゴーニュの赤といったセレクションをしてみた。結局オーダーしたワインは4本。3,500円のコースだったので、ワインもそれに合わせて4,000程度のものを中心に選んでみた。 メンソール的には、大人数で行くよりは少人数で言って、メニュー見ながらあれやこれや相談しながらオーダーしていくのがいい様な気がする。ウェイトレス&ウェイターのサービスはきびきびしているし元気がいいし、それこそピットで働くクルーと言った感じがしないではない。黒豚三枚肉の赤ワインに3時間50分36秒煮込みというメニューもあったりして、これはレースタイムかと思ったりもする。今回は牛肉を食べてみたけど、フレンチなら子羊のロティとか鴨のコンフィとか鴨肉のポワレとかも食べてみたいかもしれん。他には、アフォガット「ガラージュ」ESP×3とかのメニューもあった。ESPというのは、メンソールは知らなかったんだけど、エレクトロニック・スタビリティ・プログラムと言って、車の安全装置でABS(アンチロック・ブレーキング・システム)とASR(アクセルレーション・スキッド・コントロール)を合わせた様なものらしい。
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