酒飲みの友人と週末ランチしに訪問しました。場所は地下鉄の江戸橋より徒歩10分程度で、飯田橋から来ても同じくらいかかる交通の便はかなり悪い地域の一角にあります。趣のある一軒家で、入り口から和の趣でお出迎えしてくれます。小さな水受けがあり、そこにはもみじが浮かばせてあり、遊び心が伺えます。ミシュランになってから人気が出て、事前に予約しなくては席はとれない店になってしまいました。今回白焼きの大皿ひとつとうな重の特上の組み合わせで注文し、ビールと日本酒を軽く呑んでひとの¥7,000でした。座敷は嫌いなので、事前にテーブル席で予約しましたが、テーブル席は4席でほとんどは座敷席なので予約するとき指定したほうがいいです。座敷に通されて、ゆっくりしていると濃い色の緑茶が給されます。良い香りで美味しいお茶です。次にお豆腐の登場です!出来立てという事でお豆腐がとろとろで、大豆の香りがとても良くて、余計な物を使っていない証拠に、身体にすんなり入っていく感じです。水も美味しくないとこういった物はできないと思いました。通されてから約40分ぐらいすると脂の乗った白焼きの大皿が出てきました。ここの店の特徴はこの白焼きがふつうあっさりしているのですが、ここのは脂が乗っていて絶品です。おそらく都内一おいしいといっていいでしょう。お品書きにはきっちりと「お客様が揃ってから捌き始めるので1時間以上掛かります」と但し書きがあります。鰻の上品な脂が口いっぱいに広がり、泥臭さも無く、しっとりふわふわとろとろで、いつも思うのですが、こんなに美味しい魚って凄いなと思います。お腹が空いていた事もあり、一気に食べてしまいました。次にうな重の登場です!待ちに待っていましたが、肝吸いもとても良い香りで、肝がでかいです。香の物もいい具合に漬けあがっており食欲をそそります。塗りのお重をパカリと開けて、艶々とふっくら仕上がった鰻がそこには鎮座しており、鰻のタレの焦げ香り、何とも言えない旨み成分凝縮香です。秋は鰻が産卵のために海に向います。そのため天然物は脂が一番乗っていて美味しい時期だそうです。とにかく久々に満足いく美味しい鰻を頂きました。またここの女性の従業員はたぶん店主のお嬢さんだと思いますが、上品な方で対応も丁寧で気持ちがよかったです。
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