「まめまる(おでん/天満)」 おでんは、ダシですべてが決まると言っても過言ではないと思ってる。で、食べてみてダシがイマイチだったりすると、その他のおでん系メニューは全滅ということになるので、おでんの店にはなかなか入れなかったりする。『まめまる』は、何度か店の前は通ってたんだけど、この日は強烈で鮮烈な鰹だしの香がしたので、磁力線に引きつけられるように入ってしまった。 店は、カウンター10席。奥にも席があるかもしれないがよく見えなかった。メニューは、おでんの他に鉄板料理や一品料理などもある。ただし、一品料理は日祝はオーダーできない。この店に入った理由は、鰹だしの薫りなんだけど、もう一つの理由が冷やしおでんメニューが、店の前に黒板に書かれていたからなんだ。 まずビールをオーダーして、おでんメニューを吟味するんだけど、混雑している場合は口頭でオーダーするよりも、カウンターに置かれている注文伝票に自分で記入して手渡した方が段取りがいい。冷やしおでんは、トマト、冬瓜、蓮根の三種類が用意されていたが、その実体が判らなかったし、単に冷たいダシのおでんだったりするとテンションが大きく下がるので、一番無難なトマトをオーダーした。あとは定番の大根、ちくわ、それからワカメ、ネギ袋など。ロールキャベツのおろしポン酢味。 おでんダシは、やや濃いめで甘い目。カツオの味と香が素材にしっかりしみている。化調は使ってないと思われるし、甘みを出してる味醂の方も良いものを使っていると思われるので、食べた時は濃いめの甘めと感じるが、食べたあとに嫌みが残らない。あっさりさっぱり潔くと言う表現は少し違うように感じはするけど、しばらく後味が続いて、その後すっと消えてしまうような感じ。 さて、問題の冷やしおでんメニューのトマトが登場。トマトをおでんネタにするというのはそうそう珍しいことではないようで、メンソールもイタリアン風のトマトおでんとかを食べたことはある。冷やしおでんを、単なる冷たいダシで食べるおでんだと思ってたメンソールの予想はあっさりと裏切られた。ジュレ仕立てだった。ジュレに、バルサミコ酢のような色をしたものがかけられてるんだけど、たぶん、ジュレが普通のおでんダシをジュレにしたもの。バルサミコ酢のようなものは、濃縮おでんダシだと思う。温度が下がると味付けが薄く感じられるので、こうした工夫をしたんだろう。旨かったので、ついつい冬瓜も追加オーダーしてしまった。結構満腹になってしまって、冷やしおでん最後の一品である蓮根をオーダーできなかったのが残念かも。 もう一つ、メンソールのお気に入りとなったのが、チューハイメニューの最後に並んでいる大人のチューハイというメニュー。その正体は、ウィスキーを使ったハイボールなんだけど、これははまった。チューハイというのは知っての通りで焼酎ハイボールの略。ハイボールというのはウィスキーで作ると決まっているわけではないので、ブランデー・ハイボールとかもあり得る。ただ、チューハイのカテゴリーの中にウィスキー・ハイボールを置いていいのかどうかについては、若干議論があるような気がするけど、メンソールは別に気にしない。
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