今年のミシュランガイドで☆１つになった店で一番気になった和食・懐石料理の店ということで、今回麻布十番にある喜作を訪問してみました。料理が前向きで斬新であるとの前評判の店なので行く前から期待十分でした。麻布十番の先日訪問した、「キオラ」よりやや奥のビルの５Ｆにあり、エレベータで降りると京都の割烹の創りの玄関が出現します。『菊乃井』をはじめとする名店出身の37歳の若主人と31歳の同志二人で切り盛りする情熱的な割烹。京の味覚をしっかりと感じさせる正当派の料理と若主人の前向きな料理に取り組む姿勢が気になりました。ここのポイントは、ダシです。今回はおまかせ￥10,000のコースを注文しました。全部で１０品程度でてきました。内容は、以下の通り次から次へと工夫を凝らした料理が出てくる①胡桃豆腐：濃厚でした。、山葵とのバランスもよかったです。②特別・八寸：筋子の薄塩漬け、〆鯖、上新粉で揚げた海老、ぬかご、銀杏、とうふよう③松茸＆鱧の小鍋：香り、出汁共に申し分なし。素材、バランス、土瓶蒸にする必要がないのが判りました④仙台牛の炭焼き：塩、山葵でおいしくいただきました。⑤さよりの蒸し焼き：これが絶品でした。まるで上等な鰻の白焼きを食べているようですばらしかったです。⑥さけのはらみの炊き込みご飯：これまたすぐれものでおいしすぎて珍しくおかわりしてしまいました。半分以上残ったので同伴者にお握りを作っておみやげにしてくれました。このような配慮もありがたい。⑦いちご大福：いままで食べたことのないおいしい苺大福でした。同伴者も感激これだけ食べて飲み物はビール・白ワイン・梅酒・日本酒で締めてふたりで\26,000は安すぎ。計算違いでは？？？ともあれすばらしいＣＰと料理に対する前向きな姿勢はこれから大きくなる予感する店でした。現時点ではまだ「小十」や「かどわき」に比較すると料理にムラがあり、すばらしくおいしいものと普通のものがはっきりしているような気がしますが、今年のミシュラン☆獲得した新進気鋭の店のひとつであることは納得しました。これからもちょくちょく訪問してみたい店のひとつです。
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